Vol.48 曲目紹介

 

Tea for Two/作詞Youmas Vincent作曲 Caesar Irving 

 「二人でお茶を」の放題で有名なこの楽曲は、作曲Caesar Irving、作詞Youmas Vincentによる1924年の作品である。翌1925年のミュージカル「ノー・ノー・ナネット(No,No,Nanette)」で使用され、劇中歌でこの曲だけが有名になり、このミュージカルが映画化されたときは劇名が『Tea for Two』の題名に変わったほどである。ミュージカルの初演の際には、Gordon MacRaeDoris Dayによって歌われた事からデュエットでの歌われる事も多く、Jo StaffordGordon MacRaeSammy Davis Jr.Carmen McRaeなどが有名である。ソロではLee WileyElla FitzgeraldAnita O'DayBlossom DearieSarah VaughanTony Bennettなど様々な歌手によって歌われている。特にAnita O'Dayは「二人でお茶を」を持ち歌にしており、1958年のニューポート・ジャズ・フェスティバルにおける彼女の歌唱は、このヒット・ソングの解釈の最高峰の一つとして認められている。インストでは、まずTommy Dorsey楽団がチャチャとスイング両方で演奏している。

 

Love Letters/作詞 Harry Heyman 作曲Victor Young

 1945年に公開されたWilliam Dieterle監督作品の映画『ラブ・レター』の主題歌。劇中では楽曲のみが使用され後に歌詞がつけられDick Haymesが歌いヒットした。1962年にKetty LesterElvis Presleyの歌がともにリバイバル・ヒットしミリオン・セラーになる。1986David Lynch監督映画『Blue Velvet』のバックで流れるだけでなく、Dennis Hopperの台詞にも「Love Letters」の歌詞が使われている。

 

Cocktails For Two 作詞 Arthur Johnston 作曲 Sam Coslow

  1934年『Murder at the Vanities』や1960年 『The Ladies Man』のパラマウント映画に挿入歌として使用されて世にでた楽曲であるが、なんと言っても1945年録音の「冗談音楽の王様」スパイク・ジョーンズ楽団のレコードが大ヒットでの印象が強い。邦題は『二人でカクテルを』『愛のカクテル』『恋の小径』など多彩な表記がされている。日本でも奥田宗宏とブルースカイ・ダンス・オーケストラをはじめ多くの演奏をされてスタンダードナンバーとして今尚愛されている。

 

LOVE 作詞 Milt Gabler 作曲Bert Kaempfert

 L-O-V-Eとも表記されるスタンダードナンバーの名曲中の名曲。インストでも演奏されるが、ヴォーカル曲のイメージが強い楽曲である。ジャズのスタンダードナンバーであることからアメリカの作曲家を連想するが、作曲はドイツのBert Kaempfert。代表的な録音は19651Nat King Coleによるものである。広く世界で愛されて英語版、日本語版のほかに、イタリア語、フランス語、スペイン語、ドイツ語などのVer.がある。